退院後から今度こそあきらめない決意で、部屋の片付けを始めました。
退院してから1年8カ月が過ぎましたが、未だ片付け現在進行中のなかで「フランス人形」を処分しました。
その処分までのエピソードが印象的だったので、不思議な出来事として紹介しようと思います。
祖母の形見のように思えていた
フランス人形は今は亡き祖母が私が幼いころ、買ってくれたらしいです。
「らしい」というのは、もらったときのことを覚えていないからです。祖母と、フランス人形について話した記憶もありません。
しかし祖母が買ってくれたらしいフランス人形は、なんとなく祖母が亡き後、形見のようにも思えて、引っ越しの際にも持ってきました。
処分に反対される
今の片付けの前にも、私は何度か片付けにトライしています。
派遣社員をしていたころの片付けでのエピソード。
いろいろ処分するなかで、ホコリまみれのフランス人形の処分を決めました。
そして会社に行き、同僚に「おばあちゃんに買ってもらったフランス人形を処分しようと思う」と告げると。
「ダメだよ!」
同僚から、激しく否定されました。
「そういうものは処分しちゃダメなんだよ! その片付け方は間違ってる!」
祖母の形見なのだから、大切にしなければならないということらしいです。
同僚に反対されたので、このとき私はフランス人形の処分をやめました。
みんな気になるらしい
そんなわけで、その後も部屋に置き続けたのですが、部屋に訪れてくる人のほとんどがフランス人形が気になるらしかったのです。
身内である弟は遠慮なく「気味悪い」と言いました。
友だちやヘルパーさん(リハビリ中のため訪れてくる)は気を遣ってか、ひどいことは言いませんが、気になるらしく「あのフランス人形は……」と口にします。
その都度、「祖母の形見」であり「処分を同僚に止められた」ことを説明しました。
住んでいる私は気にしていなかったのですが、ふと「あのフランス人形はそんなに存在感があるのだろうか」と思いました。
そして処分を決めました。
部屋の住人は私であり、自分以外に強い存在感があるものは必要ないし、祖母は心の中にいる、人形とは関係ないと思ったからです。
また、フランス人形を見るたび、祖母を思い出すより、今は会うこともない派遣の同僚を思い出すようになっていたというのもあります。
処分後のこと
処分をした後、ヘルパーさんが玄関のドアを開けたとたん言いました。「あれ? なんかスッキリしましたね」
玄関からはフランス人形が置いてあった場所は見えません。
フランス人形を処分したことを告げると、置いてあった場所を見て「あ! ホントだ!」と。
「もしかして、霊感が強いとかあります?」と思わず聞きました。
見なくても処分したことがわかるなんてすごいと思ったのです。
「霊感? 全然ないです。なにも感じたことありません!」
いやいや、特にカンが鋭くなくても感じ取れるフランス人形の存在感。すごすぎるでしょ^^;
私自身は元々なにも感じていなかったのでスッキリしたもないのですが、存在に慣れてしまって圧迫感に気付けてないものってあるのでしょうね。
今後の時代のキーワードの一つは「身軽」なので、もっと身軽になるべく、引き続き片付けていきます^^!